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彼らは私たちで、私たちは彼らだ。過去は現在なのだ。
ロベルト・シュヴェンケ
『ちいさな独裁者』脚本・監督
今という時代を生きる我々にとって、この映画は非常に重要な1本だ。
マイケル・ムーア
映画監督
抑圧する者、される者、強者におもねり、なびく者。
その境界線はあまりに脆く、曖昧だった。「私」の中にも宿る残虐な「彼ら」の存在を、この映画は鋭く突きつける。目を背ける「私たち」に、歴史は再び忍び寄る。
安田菜津紀
フォトジャーナリスト
人間って堕ちようと思えばどこまでも堕ちていくことが可能なんだな…
目を背けたい権力欲と盲従と残虐が、まざまざと突きつけられる。
佐々木俊尚
作家・ジャーナリスト
本作は、ナチ時代のドイツ人が発揮した冷酷さや非人間性の本質を、実は初めて「過不足なくリアルに」描いた作品といえる気がする。
それはカフカ的世界にも近い冥い輝きを放つ!
マライ・メントライン
ドイツ人翻訳・通訳・文筆家
ハリウッドで娯楽映画を撮ってきた監督が、母国ドイツでしか撮れない映画を完成させた。今、どうしても作らねばならない、という気迫が全カットに込められている。
松江哲明
ドキュメンタリー監督
SNSが普及し、自分の見せ方が上手い人間は成功の近道を辿ることができるとも言える現代。
軍服を盗んで独裁者になりきった彼はある意味、セルフプロデュースの天才なのかもしれない。
ナチスの衝撃的な実話なだけでなく、自分をどう見せれば"信用できる人間"と認識されるのかのヒントも隠れたヒヤっとした秀作。
東 紗友美
映画ソムリエ
支配される者が支配者に抱く感情は、畏敬の念か、恐怖のどちらかだ。
果たしてこの映画の「独裁者」には、どの気持ちが向けられたのかをずっと考えている。
中江有里
女優・作家
ラストのコーダに流れる映像とナショナリズムに揺らぐ今のドイツに視座を置けば、シュヴェンケ監督の「私たちは彼らだ」の意味を実感できる。凝視すべきは独裁者ではなく、彼に同調した周囲の「彼ら」なのだ。
森 達也
映画監督・作家
<敬称略/順不同>