【ちいさな独裁者】登場人物やキャストの情報まとめ

＜「anemo わたしとワタシの出会う場所」より＞

2017年にドイツ・フランス・ポーランドを舞台に製作公開された『ちいさな独裁者』。

本作は第二次世界大戦末期に偶然将校に成り上がるチャンスを得た脱走兵が、巧みな欺瞞を駆使して独裁者へと生まれ変わる姿を描いています。

実際に作中と同じ時系列である1945年に発生した史実をベースとした本作品は、その後日本でも吹き替え上映されるほどの話題作になりました。

ここではそんな『ちいさな独裁者』に出演する以下の主要な登場人物やキャストに関する情報をお届けしていきます！

☆『ちいさな独裁者』の主要な登場人物（吹き替え声優）

①ヴィリー・ヘロルト（杉田智和さん）

②フライターク（多田野曜平さん）

③キピンスキー（土田大さん）

④シュッテ（佐々木祐介さん）

ヴィリー・ヘロルト（杉田智和さん）

最初にご紹介するのは本映画の主人公であるヴィリー・ヘロルト。

1945年の敗戦寸前のドイツの荒野を脱走兵として走るヘロルトは命からがら追い手の追跡から逃れることに成功し、広大な無人地帯を彷徨うことになります。

寒い荒野で食べ物を求めて歩き回るヘロルトは、道端に打ち捨てられた軍用車両から勲章が散りばめられた軍服を発見します。

空腹とともに寒さにも耐えかねたヘロルトは、その軍服を身に纏いました。

そして外見がナチスの将校に瓜二つとなったヘロルトはその後言葉巧みに部下を誘導し、残忍な行為を繰り返すことになります。

そんなヴィリー・ヘロルトの日本語吹き替えを演じるのは、数々のアニメに声優として出演経験がある杉田智和さん。

『銀魂』の坂田銀時役や『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョン役で一躍知名度を上げた杉田さんは、日本で最も有名な男性声優の1人として高い評価を受けています。

フライターク（多田野曜平さん）

ナチス将校の軍服を着た脱走兵ヘロルトの姿を最初に見ることになるのが、生真面目な上等兵であるフライターク。

立派な軍服を身に纏ったヘロルトを完全に上官だと思い込んだフライタークは、ヘロルトを軍用車に乗せて移動を手助けすることになります。

その後ヘロルトが自らの思うがままに殺戮を繰り返す中で、真面目なフライタークは自らの正義と上官の行動とのギャップに苛まれることとなります。

ジレンマに悩むフライタークの姿は人間味があり、感情移入して映画を楽しめること間違いなしです。

そしてそんなフライタークを演じるのは声優である多田野曜平さん。

1993年に『聖者の眠る街』の吹き替えで声優デビューを果たした多田野さんは、しばらく洋画の吹き替えを主に活動をしていました。

しかし2006年にアニメ『姫様ご用心』に出演以降はアニメ作品にも多く出演。

『怪盗グルーの月泥棒』や『トイ・ストーリー3』などのディズニー作品でも人気を博してきました。

キピンスキー（土田大さん）

ナチス将校の勲章が煌びやかに輝くヘロルトを上官だと勘違いし、軍用車で村へと輸送したフライターク。

小さな村へと到着した2人は、酒場に入り込むと粗暴な一兵士であるキピンスキーを発見します。

かなり横暴な振る舞いをしていたキピンスキーを目にしたヘロルトは、

『総統の命令下で後部戦線の動向を確認している。私の部隊に入れ』とキピンスキーとその仲間らを配下に加えます。

しかしこのキピンスキーは最も早くヘロルトの正体に気づいていた1人であり、後に悲惨な運命を辿ることになります。

そんなキピンスキーを演じるのは土田大さん。

1994年にアニメ『忍者戦隊カクレンジャー』でキャリアをスタートした土田さんは、声優活動の傍ら行うナレーション業でも高い評価を受けてきました。

2010年代を代表するサッカーアニメ『イナズマイレブン』では人気キャラクターであるヒデ・ナカタを演じるなど、

どんな役柄でも演じこなすオールマイティーさを持ち合わせています。

シュッテ（佐々木祐介さん）

道中に出会った兵士たちを次々に自分の手下として服従させたヘロルト。

脱走兵や略奪者らを閉じ込める巨大な収容所に足を運んだヘロルトは、警備隊長であるシュッテから内情に関する説明を受けます。

フライタークら他の兵士と同じくヘロルトが上官であると信じ込んだシュッテは収容所の窮状を説明することで、ヘロルトに現状改善の訴えを総統へと取り次ぐように進言します。

この警備隊長であるシュッテを演じるの宮崎県出身の声優、佐々木祐介さん。

2019年に上映された新海誠監督作品『天気の子』に出演した佐々木さんは、

アニメや吹き替えのみならず『モンスターストライク』などの人気ゲームタイトルでも声優を担当する実力派です。